エイブラハムとの対話:時間について

時間についての概念をエイブラハムが解説しています。特に現実創造と時間の使い方については明快で分かりやすくなっています。

この対話では、時間の性質について、また、時間を味方につける方法が理解できるようになっています。

エイブラハムとの対話:時間について

相談者:まず最初にわたしの人生を変えていただいたことについてお礼をいたします。質問は時間についてです。わたしたちの時間は直線的に流れていないということですが、直線的に考えても良いということですね?

わたしは時間が自分の味方についてくれるか知りたいのです。自分の預託口座の何億ドルという預金を考えると幸せになります。その現実化が明日でも60年後でも3回生きた後になるとしても考えると幸せなんです。それでハンサムな夫や3人の子供なんかのことを考えると思うんです。急がなきゃって。

(笑い)

肉体が時間に縛られていますからそんな風に思ってしまうんです。仕方ないんですけど、確実の歳はとっていきますよね?それ自体は別にいいんです。人生の流れが好きなんです。エイブラハム、だから時間について興味があるんですけど、わたしの言っていることは合ってますか?

エイブラハム:あなたは2つの重要な方向から話をしていますが、これからその両方について話していきましょう。

まず、エイブラハムは直線的な時間について語らないとおっしゃいましたが、その通りです。わたしたちはみなさんが物質的世界に現れたソースエネルギーであると説明します。

またおっしゃるとおり直線的に考えても構いません。なぜなら物事の前後関係を説明する宇宙の拡張というものがあるからです。例えばこの集まりでみなさんと一緒に考えること自体も宇宙の拡張の要素となっています。

新たな場所へと1歩踏み出すには最高の機会です。わたしたちがここで集う以前は、宇宙は今よりも小さいものだった。つまり宇宙は拡張したということです。また、非物質的なエネルギーであるみなさんが、物質的な肉体にやってきたことでも宇宙は拡張し、その意味では直線的なのです。

時間を逆行し、拡張する以前の宇宙へと戻ることはないからです。時間と言うのは、第1義的にはフォーカス、つまり集中のメカニズムです。また時間は知覚的なものです。

ごく短い時間がものすごく長く感じられ、長い時間が一瞬のように感じたられたという経験はありますか?時間は知覚に関わるもので、調和、一致と関係します。何かに関する自分の願望が明確で、そこで何かを完全に期待しているような場合はその人にとって時間は止まり、その人は時間をつぶさに観察します。

時間は知覚的に関するもので集中に関わることなのです。今度は時間についてもう1つの側面を見てみましょう。あなたはなかなか良いことを言っていました。

時間をコントロールする術

宇宙からの宝物が目の前に届くのを忍耐強く待っていられると言いましたが、わたしたちに言わせるとあなたにはそれを自らにコントロールする力があります。

なぜなら人生にどれだけ飛び込むかはあなた次第で、どれだけコントラストの経験をするかもあなた次第だからです。どのように願望を発射するかもあなた次第です。

ですからソースエネルギーがあなたという焦点を通して、どれだけ拡張するかもあなた次第なのです。今のセミナービジネスに使ってもいいですよ。ですからあなた次第なのです。自分から行動すればより多く生み出せるのです。

ジェリーとエスターには恐ろしく多忙な日がありますが、そんな日に二人は普段よりイキイキしています。注意が喚起されるからです。ポジティブな感情で集中をすれば自分たちが無敵で宇宙を打ち負かしたような気になります。

そうした日は二人が自分自身や宇宙に何も求めない日よりずっと充実します。自分がまず何よりも精神的な存在であることを分かるにつれ、つまり自分の欲するものを自分の心の中で定義付け、精神的にそれと連なるようになるにつれ、状況のお膳立てができ、宇宙が更にあなたを受け入れるようになります。

その結果、一つの場所から別の場所への移動に時間がかからなくなります。あなたが多忙な人で、明日多くのことをやり遂げたいとしましょう。そのリストもあります。今晩家に帰ってそのリストを見て、なぜそれらを達成したいのかを考えてみます。

そしてそれらを上手くやり遂げたことを想像します。そして更に楽しみながら自分を想像します。ベッドに横になると、明日は素晴らしい1日になるぞという満足感が得られます。あなたは明日を創造し、明日に連なり、そして明日と波動的に調和しました。そのことで明日はあなたの為に波動的にお膳立てされたのです。

そして、その明日を実際に経験する中であなたが仕事の協力を求めた宇宙はまるで仕事上の有能なアシスタントのようにこう言います。「こっちです。これを見て。ここに署名です。ここで止まって。こっちへ行って。」すでに心の中で準備をしたあなたは流れに乗り、仕事をこなていきます。心の中で行ったことを体を使って楽にこなすのです。

先日ジェリーとエスターはサンディエゴの美しいスポットでしばらくくつろいでいました。荷物をまとめてマリブへと移動する予定の日でした。マリブは楽しみでしたが、二人にはサンディエゴは快適でした。車には衛星アンテナもあり、エスターはメールを書いていました。ずっと留まっていてもいいくらいだと思えました。

しかし突然、エスターは出発したいという衝動をおぼえたのです。そして「ジェリー、今すぐ行かなくちゃ」と言ったのです。ジェリーの答えは「君の衝動に従おう」でした。

しかし新しい用事ができたため、その用事を片付けることにしました。エスターは衝動に従う代わりに出発を1時間先延ばしにしたのです。そして結局ひどい渋滞に巻き込まれました。

エスターが衝動をおぼえた時に出発していれば渋滞は避けられていたはずでした。そうした結果を見るのは面白いものです。それを知って彼らは衝動には従うべきだという気持ちを固めるでしょう。

しかし、ここで重要なのは、宇宙にチューニングができているときに、心を使い、対象を視覚化する能力を使い、創造を行うためにエネルギーを一致すさせる能力を使い、それらに触発された行動を取れば、宇宙は非常にたくさんの時間を与えてくれるということです。そうすると時間は短く感じられません。

あなたは1日の中での時間の不足について話していたわけではないのですが、時間の不足という点にかわりありません。例えば、これだけの時間をかけてこれだけのことを達成したと良く言いますが、大きなことだからといって達成に時間はかかりません。

人間が行えることの範囲で言えば、大きなことであっても小さなことよりも達成に時間がかかるわけではないのです。問題はことの大小ではなく、エネルギーを一致させるのにかかる時間です。エネルギーを一致させれば宇宙が凝縮し、その周りで物事が早く起こります。

相談者:自分がエネルギーと一致してるんだなぁ、と感じられることもありますが、あぁ、まだ一致していないんだと思えることもあります。それはいいんです。その時はわたしには永遠がある、と自分をなだめるんです。自分に永遠があるように思えないテーマもあり、そのときは落ち込みます。

エイブラハム:落ち込んだ時は自分に向かって次のように言って。今自分のいる場所と折り合いをつけてください。
「慌てなくてもいい。もうほとんどできているかもしれない。いつ現実化するかは分からないが、現実化は必ず起こる。そして現実化は完全な状態で起こる。宇宙の法則を否定してまで、準備ができていない状態で現実化を起こしたくない。」

そして自分をなだめるのです。時間は不足しません。望みの大金を手に入れるのに、人生を3回生きる必要はありません。つまりこの人生があなたにその願望をもたらしたのであれば、この人生があなたの求めたものを現実化させてもたらすのです。

しかしまずは熱心に満足する方法を知る必要があります。熱心に満足するとは、「わたしは満足している、そして更に良くなることも知っている」ということで、「わたしは満足している、でも時間のかかりすぎだ」とは微妙に異なります。

「わたしは満足している、でも時間のかかりすぎだ」という場合には「時間のかかりすぎ」の部分を変える必要があります。

「予定通りだ。以前は知らなかったことを知っている。急ぐ必要などない。わたしは嬉しい。喜びこそ目標だ。大金があってもなくてもわたしは嬉しい。嬉しくなることが第1目標で大金を得ることは第2目標だ。2つに1つではない。喜びのために大金を諦める必要はない。嬉しくなれば自分が求めるたくさんのお金や幸福、友人、素晴らしい経験、良い事すべてやってくる。」

2つに1つではないのです。自分が上手くやっていることを認めましょう。

相談者:はい。

エイブラハム:わたしたちは皆さんを送りたいのです。

相談者:分かります。

エイブラハム:焦りを感じる代わりに前向きに熱心になれる場所へとみなさんを送り飛ばしたいのです。しかし焦りの感覚は生きているということを示すものでもあります。

焦りを感じるということは、生きて、願望を発射して、求めて、呼ばれているということです。ですから焦っているという方が退屈だというよりずっと良いのです。焦りを感じるということは、たくさんの一致があり、現実化の目前にいるということですから。それを思い描いてリラックスすれば良いのです。

先ほどした例え話を思い出してください。バットでみなさんを叩こうとする人の話です。もし今のこの現実がみなさんの波動を支配するようになったとすれば、焦りの感覚を養う必要があります。なぜなら別の場所への移行が遅いからです。

しかし熱心に何かを求める場所に到達できれば、願望が実現すること、そして今まさに実現しようとしていることを理解でき、まだ現実化していないことへの不満より、期待を感じられます。

ですから自分に向かって「宇宙の調和を見るのが楽しみだ。わたしや家族がそれに向けて波動を整えるのを見るのは非常に楽しみだ」と言ってください。考えるべきことは山ほどあります。

どこへ行きたいか?どのように感じたいか?どのような空気を感じたいか?それは他のどのことに近いのか?どの資金を使えば良いのか?それをするには資金をどれだけ増やさなければならないか?などです。

つまり展開から目が離せないような素晴らしいことが山のようにあるのです。まるでゲームなのです。手がかりも無数にあり、商品も無数にあり、集中や経験のための機会も無数にあるゲームです。

ですからわたしたちはみなさんを自分が行きたいと思っている場所に一瞬で連れて行き、そこに行く楽しみを奪うようなことはしません。

相談者:んー。。。はい。

エイブラハム:その方が時間がかからなくてもです。

相談者:。。。えぇ。。。

エイブラハム:時間とは楽しい人生に必要な要素なのです。

相談者:えぇ。

エイブラハム:時間の感覚があることでものの繋がりが感じられるのです。自分の住んでいる家で目覚め、そこで次の家を夢に描き、それから夢見た家に住む方が、ある日はこの家で目覚め、次の日はあの家で目覚めるといったことを繰り返し、どうやってそこに到達したかが分からないよりずっと楽しいのです。

それが時間と空間の甘美なところです。自分で道を整えれば、1つの場所から次の場所に移動することによって満足を得られます。次のステップを踏み出すためのプラットフォームもできるのです。

だからこそ、他人の夢を生きようとするのは悲惨なのです。雇い主や母親や教師に言ってください。素晴らしいと思うなら自分でやってください、と。他人の夢を生きるのは面白くありませんが自分の夢を生きるのは本当に面白い事です。

でも夢を生きるには、まず夢見ることが必要です。熱烈に、そして着実に夢見ることで、それが自分の生きる現実であると感じられるようにするのです。ですから住所を聞かれたら考えてみてください。もう引っ越したんだっけ?

(笑い)

相談者:経験ありますよ。1日中犬と遊んでいることがあるんですが、心の中では自分の中で何でも持っていてとても幸せなんです。それで楽しそうねって言われるんです。ニヤニヤしてるから。おかしくなっちゃったのか?って。

エイブラハム:それは違います。幸せなときはおかしいのでありません。普通です。幸せなあなたをおかしいと言う人がおかしいのです。

(笑い)

時空間について

相談者:分かりました。どうも。あと、エイブラハムや神は夢を見たり時間の経験をするんですか?新しいことを教えてくれますよね?わたしたちがこの場で求めていることに対して、今日、新しいことを教えてくれていますよね?それで。。。

エイブラハム:うまくまとめましたね。

相談者:わたしたちに伝えてくれるのは神の夢のようなものなのでしょうか?

なかなか良い質問です。わたしたちの夢とはみなさんが求め続けてきたものと自分とを一致させるのを見ることです。わたしたちはこちら側にいてみなさんを呼んでいます。

そしてこちらにたどり着けばパーティを開きます。わたしたちがこちらから呼びかけているのですから、みなさんがこちらにたどり着いたとき、それを喜ぶのはみなさんだけではないのです。

相談者:はい、それは動きだから時間ですよね?わたしたちには時間が関連しますから。

エイブラハム:もちろんです。わたしたちはみなさんの時空間の現実に焦点を合わせています。みなさんが思考の最先端にいますから。わたしたちは時間に関係ないのではなく、みなさんという存在の非物質的な基盤なのです。

ですからわたしたちはみなさんに焦点を合わせることでみなさんの経験を通して、時間と空間を経験します。わたしたちからみた時空間とみなさんから見た時空間で違う点は、わたしたちがまったく時間や空間や資源の不足を感じることがないということです。

食べ放題のランチのようです。それはわたしたちに拡張をもたらすのです。誰かが思いついたアイデアは使い古されたものではなく、アイデアの貯蔵庫に新たに加えられるものなのです。

1ドルの消費は1ドル減ったということではなく、経済に1ドル加えたことなのです。みなさんが豪邸を建てたとしてもそれは資源の浪費ではなく、資材の拡張なのです。

みなさんが求めなければ何も拡張しません。求めれば拡張するのです。何かを欠落を見出す人が覚える違和感は、本来とは逆の思考をしている為にもたらされるものなのです。

相談者:はい。ありがとうございます。

解説

相談者は時間の概念について質問しています。
「時間は直線的に流れてはいないが、直線的に考えても良い」ということですが、これは、時間の性質は本来直線的なものではないけれど、何かの物事を理解する為には直線的な方が理解できる、ということです。

わたしもあまり理解していないのですが、おそらくこう言うことなんじゃないかな?ということを例として挙げます。

例えば、自分の経歴について話をするとします。
まず、小学校に入り、中学校に入り、高校を卒業し、会社に入った。そこで課長になり、部長になり、社長まで上りつめた。ということがあったとします。これが直線的な流れを無視すると

社長になって小学校に入り、部長になり、高校を卒業し、中学校に入り、課長になり、会社に入った。。。。こんな感じで、理解できなくなります。

まずこれがあって、次にあれになった、という時間の概念がなければ、理解するのは難しいのです。と言いたいのではないかと思います。

次に時間について、エイブラハムは知覚的なものだと言っています。これはほとんどの人がうなずく内容ですね。楽しいときの時間は早く過ぎ、退屈なときはゆっくり流れているように感じます。

時間をコントロールする術について、エイブラハムは、自分が欲するものに焦点を合わせていれば、宇宙がすべておぜん立てをしてくれるので、何も考えないで行動するよりもずっと早くこなすことができる、と言っています。つまり、いつも1時間かかることでも、宇宙を味方につければもっと早く終わらせることができるということです。

ものごとの大きさではなく、願望にどれだけ一致されることができるかで、時間は決まります。

例えば100万円稼ぐのにかかる時間も1万円稼ぐのにかかる時間も願望に一致する具合でかかる時間は変わりないということです。

では現実的になぜ違うのかというと、わたしたちの観念、100万円稼ぐにはこれだけのことをしないといけない、とか、100万円なんて大金だからちょっとやそっとでは稼げないぞ、という思い込みにあるというわけです。

では、どのようにすれば、その観念、思い込みを変えられるか?ということですが、エビブラハムは熱心に満足することをしなさいと教えています。そして時間がかかりすぎだ、と考えずに、喜びを第1に求めなさい、と教えています。お金は第2、最優先は満足し喜びを覚える。そうすると、波動が上がり、結果的に早く願望にたどり着くことができるということです。

つまり、「早く願いよ叶え!」ではなく、「叶うのは分かってるから満足して楽しもう」と思っていた方が良いということです。

まとめ

時間は知覚的なもので、長くなったり短くなったりする。
物事にかかる時間はその事柄の大小ではなく、願望に一致させるのにどれだけかかるかということ。

時間がかかりすぎる、ではなく、予定通りだ、上手くいっている、喜びを一番にしよう、と変える。

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