エイブラハムとの対話:ポジティブに考えるよりネガティブに考える方が楽なとき

今回のエイブラハムとの対話は、ポジティブに考えようとしてもなかなかうまくいかず、ネガティブな思考から抜け出せないときにどうすれば良いか?と相談です。多くの人は同じように何かしらの問題に解決の糸口が見えず、そのことを考えるだけでネガティブになってしまうことはあるかと思います。
この対話では、そのネガティブ思考から抜け出すコツをエイブラハムが教えています。
エイブラハムとの対話:ポジティブよりネガティブにいる方が楽
相談者:仕事でも人間関係でも先が見えない状況で、結果が分からなくなるとネガティブに考えてしまいます。ダメだ、うまくいなかいって思うんです。ポジティブな思考をするより、ずっと楽なんです。
エイブラハム:それは当然です。それがあなたの中で支配的な波動になっているのであればそうなるでしょう。今いる波動の状態に留まる方が新しい波動に手を伸ばすよりも簡単なのです。
しかし無理して高い位置に行こうとする必要はありません。目標を高く設定しすぎると、そこまで飛翔することができないので、トライすることすらやめてしまう場合もあります。
自分の感情をしっかりと捉えることができれば、少しずつ改善をするということができ、少しだけの上り、そこで立ち止まり、また少し上って立ち止まるということができるのです。そして気が付けばネガティブな思考をすれば気分が悪いというようになっているでしょう。
相談者:気分は悪いのですが、例えば仕事の中で何かが起きることや、人間関係の変化を待つんですが、うまくいくかどうかと考えるとついつい。。。
エイブラハム:あなたが言っているのは「状況が自然と改善して自分が今より良い反応できるようになる」と良いということです。
つまりこうです。あなたが上手くいくと言えば自分も上手くいくということが分かって、気分がポジティブになるから上手くいく。でも上手くいかないならポジティブな気持ちになるのはムダに思える。もう1つ言いたいのは。。。
相談者:僕自身はそうした気持ちを排除しようとしているんです。曖昧な状況で、何かが起きるか分からないことを待ち続けることは非常に苦痛ですから。苦痛すぎるくらいです。
エイブラハム:勇気を出してください。
(笑い)
腹をくくってそこにいてください。そして気分を良くしようとするのです。
相談者:一体どうすれば気分を良くできるのでしょう。
エイブラハム:何か例を挙げてください。その方法を教えましょう。みなさん全員にとって有益な内容になると思います。
相談者:例えば、人間関係でトラブルがあり、どうなるか考えてもそれがどうなるか全くわからないという状況です。
エイブラハム:あなたはそれをどうしたいのですか?
相談者:円滑にしたいのです。
エイブラハム:つまり、自分の望みは円滑にいくということですね。でもそれがうまくいくとは思えない。同様の経験が過去にもあるからです。だからうまくいかないのではないかと思う。
相手が言ったことはかなり明確で、自分にはうまくいくようには思えない。でもうまくいくようにしたい。ではまず、自分をなだめるという1つの意図を持って話をしましょう。
何をするかというと、今現在の現実と感情の旅路でおきている行為を切り離すのです。相手が一緒に来なくても、感情の旅に出るのです。
相談者:その人が一緒に来た方がいいのですか?
エイブラハム:多くの場合、自分の気分が良くなれば、その人も一緒にやってきます。そもそも相手のことで悪い思いをしているからこうした作業をしているのです。ある程度の努力が必要です。
だからこそ先ほどおっしゃっていたようになるのです。不安になる方がポジティブになるよりが楽だと。ですからわたしたちはあまり高望みしすぎないように言いました。特に人間関係の場合はあらゆる場合は想定しうる全てを期待しますが、想定しうる全てを恐れもするからです。
極端になってしまうのです。大親友が最悪の敵になるかもしれません。恋焦がれていた伴侶が同じ屋根の下に暮らすのさえ耐えられなくなることもあるのです。
誰かが水晶玉を見て上手くいくと言ってくれるかもしれませんが、それはわたしたちに言わせるとあなた次第なのです。まずは例えば頭の中で浜辺に行くことです。
相談者:自分の望みは言えるんですが、具体的に何をすればいいのですか?
エイブラハム:具体的には気分が良くなるよう自分を説得するのです。それが感情の旅路です。これはよくあるケースですが、あなたが言っているのはこうです。
エイブラハム、希望を持つ理由をください。そうすれば希望を持ちます。未来を視てわたしたちがうまくいくことを教えてください。そうすれば希望を持ちます。つまり、状況が変わるということのしるしをください。それが少しでも見えれば。。。
相談者:気分がよくなる。
エイブラハム:気分が良くなります。
相談者:まず気分を変える。
エイブラハム:まずは気分を気分を変えてそれから状況が変わるのです。難しいといっても可能なのです。不可能に思えるといっても少しずつでもできます。今までやってきたことが無いというっても関係ありません。上手くいくか不安だといっても損はしません。そうすべきか分からないといってもトライすればいいのです。これだけ言い続ければ嫌でもやってみたくなるでしょ?
「~だったらいいな」というゲーム
あなたの場合、何々だったらいいなぁというゲームをやってみると良いかもしれません。
例えば、これが最高の関係だということを確信でき、彼女もそれを確信できる場所に早送りでいければいいな。
不安を解き放ち、驚きと興奮に満ちた人間関係を築ければいいな。
周囲にあらゆる面で完璧でいることを求めることをやめ、同様のことを自分に求めることをやめてもらい、ありのままのお互いを愛し合い、お互いにとって素晴らしいものへと成長できればいいな。
あの日に感じた高揚感を今この場で感じられたらいいな。
相手の本当の姿を知ったあの日に感じた高揚感、自分も相手もあの感覚を再び取り戻せたらいいな。
このゲームで行うのは、気分が良くなる状況を想定することです。しかしそうした気分の良くなる状況を想定することや、気分の良くなる何かを達成することで、波動を変化させられるのです。
宇宙にはそれが実際に良くなったのか良くなってように感じられるようになったのか分かっています。そして良くなった気分の結果をみなさんに必ず与えてくれるのです。では。。。
これを言うのがはたしてみなさんの為になるのか考えています。
(笑い)
水晶玉で未来を視たいのなら、止めはしません。
(笑い)
ネガティブ思考に陥り自分を苦しめるのもいいですが、そうする理由はどこにもないのです。
相談者:どうも。
解説
問題を抱えているとき、その状況が深刻であるほど、ポジティブな思考をするのは難しいものです。相談者もそのような状況でどうすれば良いかアドバイスをエイブラハムに仰いでいます。
エイブラハムは、まずは理想の状態を想像するよりも、少し楽な思考へ移る事を勧めています。そうでなければ、想像することを諦めてしまう可能性が高いからです。感情のスケールなどを使い、今より少しだけ良くなる状況を想像しなさい、とアドバイスしています。
しかし相談者は上手くいくよう考えても不安が勝ってしまうと訴えます。
エイブラハムはそのことをこのように解釈しています。
物事が好転すれば、良い気分になることができるけど、うまくいかないならポジティブな思考になるのはムダだと考えている。
だから、状況を良くするのは必ず良くなるという覚悟、宇宙を信頼する覚悟を持たなければならないと言っています。
そして上手くいかないと思うのは過去の失敗やトラウマのせいだとも言っています。
そこで次の方法として、自分をなだめる方法を教えています。
具体的には、現実をひとまず置いておくこと。現実と感情を切り離すよう勧めています。
「特に人間関係の場合はあらゆる場合は想定しうる全てを期待しますが、想定しうる全てを恐れもするからです。」
これに対し、親友が最大の敵になる可能性や、夫婦が愛し合って結婚したのに、同じ空気を吸うのも嫌になることがある例を挙げています。
わたしが思いついた例があります。
例えば自分が好きな人に告白しようか悩んでいるとします。
最大の期待はOKをもらって付き合えることです。
最悪のケースはフラれて避けられることです。
両極端の可能性があるので、期待している一方、恐れもしているということになるのです。
エイブラハムは状況を好転させるのは、まず感情を変える必要があると説得しています。状況が好転するから感情が良くなるのではなく、あくまで感情が良くなるから状況が好転するのだ、と。
そして次に勧めているのが「~だったらいいな」というゲームをすることです。
「~だったらいいな」というのは、願望に対してより抵抗感が少なく、感情のスケールを上げることができる方法です。
この方法を実践することで、波動が代わり、宇宙がそのしるしを与えてくれるということです。
まとめ
現実を変えるには感情を良くすること。
感情を良くすれば現実が良くなるのであり、現実が良くなるから感情が良くなるのではありません。
一気に感情を高めるとリバウンドしてネガティブに落ち込んでしまう可能性が高いので、今よりちょっと良い状況になったと想定して感情を感じてみることが大事です。
その方法の1つとして「~だったらいいな」という風に考えてゲームのようにやってみることで、波動が変わります。そして現実も良くなっていくのです。