エイブラハムとの対話:引き寄せの法則の証明

相談者は引き寄せの法則を科学的に証明できないので、それをどうにか証明できないか、ということについて聞いています。エイブラハムはそのことについて答え、証明する方法についても示唆しています。
エイブラハムとの対話:引き寄せの法則についての証明
相談者:一貫性のある法則についてのお話ですが、物理や化学の世界でも有効な法則とは一貫性のある法則です。
エイブラハム:全てそうです。だからこそ法則なのです。
相談者:科学の法則は証明が可能ですが、引き寄せの法則は証明が不可能です。
エイブラハム:それを否定するような証拠は全く存在しません。これ以上に有効性が証明された法則も存在しません。
相談者:わたしはただ。。。
エイブラハム:何か挙げてください。
相談者:何を証明しようとしても引き寄せの法則がそれを取り込みますよね?つまり誰かが、この法則は有効でないことを証明したいと言えば、その人の波動自体が現実に影響を与える。
エイブラハム:望みの結果が出たのですから。それこそ引き寄せの法則です。
相談者:そうですね。でも鶏か卵かですよ。
エイブラハム:双方にとって素晴らしい結果です。
相談者:それは分かるんです。それは。
エイブラハム:イジメてみただけです。
(笑い)
相談者:今やっている映画で、水に関する研究を扱ったものがあるんです。祈りで水に変化が起きるか調べる研究です。私自身はそれが実際に起こりうると信じているのですが、しかし。。。
エイブラハム:わたしたちも疑いません。起こったとは思いませんが。
相談者:まさにその点です。科学的に精査してみると一貫性のある影響は見られなかった。
エイブラハム:何かを探す人は誰でも探したものを見いだす。だからこそ統計は興味深いのです。
相談者:えぇ。
エイブラハム:引き寄せの法則では波動的にそれ自体になぞらえられるものはそれ自体になぞられるものに調和し、融合するとありますが、あなたが波動的に外にだしているものはすべてあなたの元にやってきて、経験に反映される、ともあります。
相談者:分かります。わたしはただ、それについて話す何らかの方法を見つけたいのです。ただチャネラーを通してというのではなく。だからこそ質問しているのです。
エイブラハム:これは少し難しい問題です。多くの人がジェリーとエスターを排除するためにそうしたことを行おうとしてきました。それは問題ないのですが、非物質的な存在を排除することは問題です。
人が自分の願望との関係における自分の場所を知る方法、つまりギャップを埋める方法、つまり引き寄せの法則が反応するような信号を送る方法は2つの波動のポイントを知ることだからです。
そしてもし非物質的な存在を排除するならば、つまり自分がソースエネルギーであるということを認めず、コントラストによって願望が生まれ、ソースがその波動となることを認めなければ、その人はジェリーとエスターのカーナビのようになってしまいます。
衛星によって自分がどこにいるかは分かっても、どこに行きたいかを自分で発する機能は無いのです。ですから運転をしていても、カーナビは「現在地はここです。ここです。ここです。」と言ってくるだけです。目的地がなければガイダンスを与えてはくれないのです。
相談者:全く賛成です。
エイブラハム:非物質的な部分は排除できません。それでは例えば、チャネラーというのは止めて、インスピレーションと言うことはできるかもしれません。でもそれだけです。
バスケットボールの選手はチャネラーとは呼ばれませんがチャネラーです。ソースエネルギーの延長なのです。医者はチャネラーとは呼ばれませんがチャネラーです。偉大な音楽家だってそうです。自分の本質を媒介し、自分たちの仕事にするからです。
エスターはチャネラーと呼ばれることもありますが、彼ら自身は自分達とは異質なものの意味合いを持つこのチャネリングという言葉を使いません。
相談者:私自身は賛成なんです。これが五回目の参加ですし、著作も全部読んでいます。
エイブラハム:教師であるあなたに見合った言葉を選んでみました。
相談者:また、法則についてですが、わたし自身が科学の分野で一番近いと思うのが、ひも理論です。波動についてのものですし、数学的に証明するのは難しい。11次元でしか説明できないだろう点で似ているんです。
エイブラハム:引き寄せの法則を受け入れられたなら、明日説明できます。明日。ある科学者が引き寄せの法則を適用すれば、ひも理論を明日のうちに理解できるでしょう。お友達に誰かいませんか?
(笑い)
自分自身を波動的存在と認めるのは簡単でないでしょうが、感情的存在と認めるのは簡単です。思考で感情に影響を与えることができれば、それが波動の理解に繋がります。
例えば、こう言ってみるのはどうでしょう?わたしには産まれてからこのかた、何か導かれている感覚がある。時々何かをしたくなる衝動があり、それに従おうとものごとが上手く運び、従わなければ上手くいかない。
自分のある部分が何かを知っていて、その他の部分がその部分に付いていく感じで、注意してみてみると気分がよくなれば物事は上手くいき、最悪の気分ならことの展開も最悪だった。だから気分よく過ごすことにした。
それだけで良いのです。引き寄せの法則やエイブラハムについて知らずに暮らしていても、おばあちゃんに「感謝しなさい。楽しく過ごしなさい」と育ては素晴らしい人生がおくれます。あそこに座っている男性は人生が最高すぎてこの場にそぐわないのではないかと思えるほどです、と言っていました。
自分の願望と期待の間にギャップがないが故に非常に素晴らしい人生を送っている人は少なくないのです。チャネリングなどという言葉を聞くのは嫌だという人でも気分良く過ごしたいものなのです。気分良くなりたいと思わない人はいないのです。地球上の誰一人として、気分よくなれるという理由以外で何かを望む人はいないのです。
そして、手に入れる前に気分が良くなれば、それは手に入るのです。それがわたしたちの主なメッセージです。それ以外は忘れていただいてもけっこうです。
相談者:わたしがよく考えるのは、感情と物質はどのようにして相互作用するのか、ということです。
エイブラハム:興味深いのは、それが見えないほどゆっくりと起こるということです。それで少し分かりにくいのですが、具体的に説明していきましょう。
99%以上の創造物が実際の物質的な存在として現れる以前に波動的に完成します。コントラストで願望が発射され、ソースがそれと一体化した後にそうしたものが現実化して、物理的に現れるからです。
例えば、自分が熱意を持てるまたは何かに対して情熱を持てるような場に身をおくことを想像すれば、それだけでワクワクします。その時点で現実化は目前です。
それを証明するには、自分自身で統計をとってみてください。自分が悲観的に感じていることと、楽観的に感じていることが現実化するまでにそれぞれどれだけ時間がかかるかを測り、客観的に数値化するのです。
強く熱望することはすぐに起き、悲観的に感じていることは自分の感情を改善するまで現実化しません。そして何かについて落胆していれば長い道のりになることに気が付くはずです。永遠の道のりなどと言いたくなるほどです。
苛立ちを感じていても現実化はまだ先ですが、ギャップを埋めれば現実化できます。ギャップを埋めるまでは何も起きないのです。抱いている感情が絶望でもイラだちでも期待感でも悲観でもギャップを埋めない事には現実化はしないのです。
ですから時間の問題とは、感情のスケールを昇るのにどれだけ時間がかかるかなのです。ギャップを埋めなければ現実化は起こらないのです。自分が一致しなければ現実化しないのです。これは記録ができ、定義ができ、学習ができ、説明できることです。自分にそのことを教えれば、他人に教える方法が見えてくるはずです。
相談者:ありがとうございます。
エイブラハム:非常に楽しい交流でした。
解説
相談者は引き寄せの法則について、証明ができないかということを尋ねています。引き寄せの性質上、思考や願望が結果に影響するために証明が難しいのです。
エイブラハムは否定する科学的根拠がないのだから引き寄せの法則はあるのだと相談者をからかっています。
そして、もし引き寄せの法則を有効に使わなければ、つまり自分が何を望んでいるかが分からなければ、車のカーナビのナビの機能を果たさなくなると警告しています。
また、「ひも理論」についても引き寄せの法則で説明できると言っています。
波動的に信じられなくても感情的には信じることはできると説いています。波動は分からなくても、感情は直に感じることができるからです。
そして、証拠が欲しいのであれば、自分で実証することをすすめています。強く熱望していることと、悲観的に感じることに対して願望が達成するまでに、どれだけの時間がかかるか、ということです。科学的には不確定要素が多すぎるので実証はいずれにしてもできませんが、自分の人生を通して実証しなさいとエイブラハムは言っています。
まとめ
引き寄せの法則はわたしたちが考えている科学的な方法での証明はできないものの、その有用性は目に見るほどに明らかです。わたあしたちは目に見えないもの、理解できないことに対して懐疑的になることもありますが、多く人が意図的に実践し、効果を得てきた引き寄せの法則を信じて、自分の人生でもその法則を実証してみましょう。