エイブラハムとの対話:感情のスケール

相談者:エイブラハム、感情のスケールについてお聞きします。
しばらく取り組んでみて分かりました。わたしには激しく怒るのはかなり不快なことです。
それならまだ鬱状態に留まっていた方がずっと良いのにとすら思ってしまうのです。

エイブラハム:打ち明けてくれてありがとう。
あなたからこの相談を受けたことでこれからわたしたちが話すことに重要な意味が出てきます。

もし、怒りを感じることは不快で、それなら鬱の方がマシな選択だと思うなら、それは例外なくこういうことを意味します。

つまり自分の感情について人がどう思うかを気にしているのです。鬱の状態では本当に辛くて呼吸もできないほどですが、怒っている時には少なくとも息を吸うことはできるはずです。自分の内臓やその鮮烈な反応も感じられるはずです。

鬱でいるよりも怒る方がずっと健康に良いことは分かりきったことなのです。あなたは自分でフィードバックを獲得していません。周囲の人たちからフィードバックを得る訓練をしてきたような印象を受けます。

珍しいことではありません。ご両親や先生がそう教え、あなたも子供にそうしているのですから。例えば先ほど話した男性の雇い主もそうでした。

こう言うのです。「大事なのはわたしの気持ちを汲んで振る舞うことだ。わたしの気分を害するようなことをすればそれなりの報いを受ける。」

それなりの報いというのは、嫌な目で見られる、欲しいものは与えられないなどに始まり、クビになる、殴られる、殺されるなどまでいくというのです。

つまりこの物質世界では極端な結果がついてくるというのです。彼らは不安のあまり権力を振りかざしてあなたをコントロールし、そのことによって自分の気分を晴らそうとする人々です。

自分が良い気分になるためにみなさんを必要とする人にはこう言ってやりましょう。「あなたは問題だらけだ。でも解決策はわたしじゃないよ。」

(笑い)

「あなたの気を晴らすために何でもかんでもやるのはもうまっぴらだ。もしできたとしても明日になればあそこが違うなどと言うでしょう。例えわたしが何をしてもあなたは惨めなままですよね?」と。違いますか?

言われた通りやったところで、彼らは満足することはないと思い知らされるのではありませんか?何度やり直しても彼らがあなたに満足することはない。最後にあなたから「わたしでは力不足ですから別の場所に行きます。」と告げるのです。

最初から無理などする必要はないのです。かなりドラマチックに言いましたが、怒りの思考の方が鬱の思考よりも精神状態としてはマシだということを分かって欲しいのです。特にあなたにです。

先ほど、誰の意見も気にするなと言ったのもこの為です。簡単なことではありません。これまで毎日他人の意見によって自分を判断してきたのであれば特に困難です。

大変ですがそれを解き放たなければあなたも囚われの身です。自由になるには、彼らの試練に耐える必要性から自由になることです。自由になる唯一の方法は自分には自分のギャップを埋める能力があり、他人のギャップに対する責任などないということを知ることです。

したり顔で無条件の愛などということを口にする人がいます。その一方で、こんな状況だと気分が悪いなどと言います。無条件の愛とはどんな状況でも愛せるということですが、どんな時でも本当の自分に波動を合わせるように集中する能力を持つということなのです。

自分が気分の良いようにするのが条件付きの愛です。ここは気に入った、良い気分になった、あっちは気にくわないので気分が悪い、もっとこちらに近づけるようにしろ。そうだ、決まりを作って強制的にそうさせよう。従わなければお払い箱にするだけだ。

わたしたちはこう言います。どうぞお好きなように代わりを見つけてください。あなたの波動が他の誰かを見つけますよ、と。

相談者:感情は状況的であると先ほどおっしゃっていましたが、つまり人生の今いる領域ではおそらく喜びを感じるのは簡単だけれども、別の段階で何か起きてしまったときが問題ということですよね?

エイブラハム:そうです。状況的ということです。状況とそれに対する意思が感情を形成します。集中の問題です。あるものに対して17秒くらい集中するだけでそのものの波動が自分の中で活発化します。集中の時間が長くなれば活発化の力は強くなり、68秒ほどで引き寄せの法則によって、それにあったものが自分の空間の中に動いてきます。

相談者:同じことかもしれませんが、怒りの感情を素早く通り越すことはできますか?

エイブラハム:YESでもNOでもありますが、考えて欲しいのはこういうことです。鬱のときは引き寄せの波動的な作用点がそこにあります。

そういう波動の状態に集まるものは、怒りという波動の状態にやってくるものより、ずっと好ましくないものです。鬱や無力感は重病を伴うことがあります。不正を運び入れます。苦悩を持ち込みます。悲惨なものばかり招き入れます。

怒りの場合は誰かにののしられたり、交通事故に遭ったりしますが、どちらかと言えば軽いものです。いらだった状態にあるときには、ドアに膝をぶつけたり、うっかりと小包を落としたり、車の中でコーヒーをこぼしたりします。つまり引き寄せの作用点をどの場所に置くかを基準にして、あなたが何に捉われてしまうかということを考えれば鬱よりは怒りの方が大分マシなのです。

しかしいずれの場所にも長居して欲しくありません。自己肯定と愛の段階にのぼってきて、長い間宇宙が預託口座にあずかっていた全てを手に入れて欲しいのです。

相談者:先ほど他の方へ、実際には自分の思うより高いレベルがいることをおっしゃっていました。わたしの場合も多くのことがとてもうまくいっています。

取り組んできた健康上の問題も今はほぼ最高の状態になっています。とても快適でトンネルの向こうの光が見えてきています。他の事柄についてもそうです。ですから怒りの中に飛び込むのが正しいのかどうか。。。

エイブラハム:重要なポイントです。それに気づいてくれて嬉しいです。もしあなたが苛立ち、もしくは希望を感じるなら、怒ることは勧めません。感情のスケールでは逆方向です。

感情のスケールを内に携え、何かが起きたら今はどこにいるかな、と確認するのは悪くないアイデアです。その数段上を選び、目標に設定してください。そしてその時点で集中しているテーマに関して目標に当てはまるような思考を引き込むようにするのです。

あなたが言っていたことはあり得ます。お金に関しては満足しているのに、人間関係については無力なこともあります。あり得ます。

しかし、あることについては非常に高いレベルにいながらも別のことでは非常に低いレベルという人はあまり見かけません。たいていの人は頻繁に集中しているテーマが4つか5つありますが、その中で波動が平均化し、低いものは全体を下げ、高いものは上げるようになるのです。

しかし誰かによってボタンが押され、あなたが本当にいる場所があることに気づく瞬間がきます。それが、あなたが意図的に熱意をもって動くべきときなのです。わたしたちは全てのものの両義性に気づく二者択一について話してきました。

棒の一方の端を願望とし、もう一方を願望の反対とします。その棒を自分の未来における現実化の経験に見立てると、自分が常にその棒のどちらかの端に向かって進んでいることに気づくはずです。そして今の気分に照らし合わせて到達したときの気分が分かります。

進んでいて不快な感じがしてきたら立ち止まって考えましょう。このまま行っても良いけれど、別の方向に進むことだってできる。

みなさんにありがちなのは、何かが起こってからどちらに行くか決めるということです。例えば先ほどの方はこう言っていました。「心の求めることは分かっているがその通りにできない。」

しかし、人を捕まえて本当にやりたいことを許さない権利など誰にもないはずだ。いくつもの分岐点を経て、初めて間違った方向に行くこともありえます。

わたしたちは彼にその気があるなら、ある種の行動をとるように提案しました。そうすれば進んで進んで進んで進んで。。。ここまで来たはずです。

すると、彼の答えは「でも。。。」でした。その「でも」は彼を元の場所まで引き戻しません。いくつもの分岐点を経て求めている方向へ向かって進んでいる間にも、「でも」とか「もし」とか「まちがえたら」が出てくるはずです。

しかし、ソースエネルギーの呼んでいる方向に進んでいけば、さまざまな分岐点を経て着実に進んでいくのです。人生における重要なものごとはたいていの場合は何もかもが繰り返し自分の望むようになっていきます。成功は更なる成功を導きます。

それはあなたが自信を持ち始めるからですが、それは自分の価値への自信ではありません。歩みを進める能力、上手く集中し、意図的に波動を活性化させる自分の能力への自信です。

そして常に身の回りにある宇宙からの反応に目を向けると、あなたの進み具合について、常にフィードバックが出されており、意識するより前に、無事に問題は片付いているのです。

相談者:わたしはアファメーションを実践しています。わたしがやってきたのはそれと、あなたがたの言うプロセスの融合だと思います。

プロセスによって助けられたのは自分が今いる位置をより現実的に把握できるようになったことです。それまでのアファメーションでは、ただ上を目指すのみでした。

エイブラハム:その通りです。ここで、人々の祈りについて気づいたことをお話しましょう。通常、祈りには2種類しかありません。スケールのこちら側かあちら側です。

こちら側にあるのは感謝の祈りで、そして他方は「神様お助けください。困っているんです」という祈りです。あなたの言う通り、感謝の気持ちを肯定や祈りで表すと心は落ち着きます。

祈ってスケールを上昇させる人は少ないですが可能なことです。とても良いゲームになるかもしれません。ソースはいつでも聞いていて、あなたに呼びかけるからです。

では、本来のあなたがいない物質的な場所ではなく、本来のあなたがいる場所から、あなたを呼ぶソースエネルギー、あなたを本来の場所を見ているソースエネルギーから得られた祈りを捧げてみましょう。

何か例をください。ソースが提案するような祈りをわたしたちが提案します。状況をあなたのいる場所を教えてください。自分で弱いと思う場所など教えてください。やってみましょう。

相談者:わたしの弱いところは歩行です。1年半ほど前から歩くのが困難になりました。今は大分良くなりましたが、時々バランスを崩して転ぶのでないかと思います。

杖を忘れたとき、大理石の床を見ると背筋が凍ります。いまだにまだ少し、ほとんどの場合もう杖はいらないのですが。。。でも。。。

エイブラハム:祈りを捧げたい状況とはそれですか?

相談者:ええ、はい。わたしは感情の開放のテクニックというものを行っています。今現在の自分を受け入れるプロセスです。ええ、床がツルツル光っていて、足がガクガク震えて、ひたすら恐ろしいと感じるようなときにやってみるんです。心の底から完全に自分を愛して、受け入れて、自分の気持ちを。。。

エイブラハム:大きな飛躍ですね。大きな飛躍ですね。転んだらどうしようかな。わたしは素晴らしいですから。

(笑い)

相談者:そうです。

エイブラハム:別に問題はありません。こう言っているともとれますから。自分の求めていないものは分かる。だからそちら昇っていこう。上昇に必要な言葉を考えましょう。

相談者:最近では問題なく歩けることもあるのですが。。。

エイブラハム:まず「ある」ことに集中してみましょう。
まず、1つのテーマを選んでください。そしてそのテーマに集中しながら意図的に感情を向上させていってください。

まずは、集中です。テーマは先ほどので良いでしょう。そのことに集中しながら、気分を次第に盛り上げていくような言葉を言ってください。

先ほど言っていたあなたの方法は、自分が今ある場所を受け入れさせてくれるという点ではとても正しいものです。カーナビと同じで昨日の場所など聞きません。カーナビは今どこにいるかが場所が分かれば、新しい場所に導いてくれます。

では、テーマに即していうとあなたは今どこにいますか?この作業は感情を向上させるもので、身体を治すものでも治療法を探るものでもありません。ただこの状況に集中する作業です。そうしながら気分の良くなる言葉や焦点、考えを見つける作業です。

感情のギャップを埋めるのです。次のことを意識しておいてください。身体が不自由だった間、つまり不快感や痛みを覚えたり、バランスを崩したり、ただその兆候がみえただけのときでも、そんなときはいつでも、本当の自分がもっと平穏で安心して健康でイキイキと元気になるようにとロケットを打ち上げていましたよね?
あなたがこうなりたいと願いながら生きていたからこそ生じた波動的観点があったことはお分かりですね?

相談者:はい。

エイブラハム:では、その視点を取り入れてください。そして感情を込めて願うようにしてみましょう。何かが変わる前に浜辺に行くのです。

相談者:そういう意味で一番簡単そうなのは、身体が本当に元気だった頃を思い出すことです。

エイブラハム:ではどうぞ。

相談者:ニューヨークに住んで元気に街を歩いていたころ。。。

エイブラハム:それも悪くはありませんが1つ気になります。実際、たくさんの機会で人に勧めてもきましたが、例えば自分は今ここにいてそこに行きたいと思っているときに今とは違う、今よりもっと前のことを思い出してしまうと、ときに分離の感覚を強調してしまいます。

若いころは調子も良かったし、人生もうまくいっていたなどです。そのように振り返って前の事を思い出すのは、真正面から向き合うためにするときには、逆効果なこともあります。

あなたの身体を変えようとしているのではなく、感情を変えようとしているからです。今現在のあなたの感情です。祈りの感情は良いと思います。

わたしたちはソースエネルギーとしてここに立っています。あなたがこれまで生きてきたすべての恩恵を受け、波動的なエッセンスによって引き出された、元気でイキイキとして、健康でバランスの取れた、充足した肉体を持つ存在としてここに立ちます。

あなたが今いるところが心細く不安定であることも知りながらここに立ち、あなたの使うであろう言葉を使って、しかしわたしたちの観点から話します。見ていてください。

この杖があってわたしは本当にラッキーです。
おかげでどこにいようとも安心した気持ちになれます。
この杖に対して感謝の祈りをささげます。
この杖でバランスが取れるおかげで、外出することもできます。
完全に治るまでの回復のプロセスの間、本当の自分でいられるのもこの杖のおかげです。
これは杖についての感謝の祈りです。
わたしはこの時代にも感謝します。
わたしのような人間が楽に快適に歩き回れるように、特別に整備された環境が非常にたくさんあるからです。
本当に良い時代です。
ほとんどの道が舗装され、カーブも緩やかです。
今は素晴らしい時代です。
身体に不自由のある人間にとって最良の時です。
自分の不自由など気にならないくらいです。

更に感謝を続けます。

杖を使わずにいろいろなところに行けるようになるのも楽しみです。
既にさまざまな場所でその機会を得られたことに感謝します。
既に杖を持たないことも多く、それでも困りません。
杖が無い事さえ忘れています。
そして、よほどの時に杖を使えることがありがたいです。
何より、安定が確かにもたらされてきたことに幸せを感じます。
自分が求めに応じており、それを確かに感じます。
完全に回復しない理由は何もないはずです。

祈るときは誰に対してですか?ソースですか?神ですか?

相談者:はい。ソースです。

エイブラハム:ではどんな言葉を使いますか?

相談者:ソースと一体化します。

エイブラハム:名前を挙げて「誰々よ~」と語りかけますか?

相談者:いいえ。それでは外部の神に祈ることになりますから。

エイブラハム:そうのようにする唯一の理由は、祈りとは通常そういうものだからです。そうやってソースから言葉が送られたときに聞くことができるような枠組みを作り上げるのです。

さてあなたは幸せを感じています。歩行器具に感謝し、ものごとが良い方向へ向かうという希望を持っています。ソースがあなたについて何を言っているかを本当に聞くすぐそばまで来ています。

ソースはこう言っています。これまでの生き方の為にあなたには素晴らしい肉体がある。将来はかつて経験したことのなうような安定を得るだろう。

調子の良かった時以来、多くの願望のロケットを打ち上げてきたからだ。だから肉体的な安定を保つという意味では、過去には経験しない落ち着きを得られるはずだ。

そんなことをこの目に見て経験するのが楽しいでしょう。そのことにも感謝します。

自分のすべての歩みに、そして自分の持つ知識に感謝します。
人生が良いものあると知っていることに感謝します。
自分の現実の創造者が自分自身であると知り、更に感謝を覚えます。
思考に対する身体の反応をみて、クリアな思考と、健康な身体を持つ自分を観察するのは爽快です。望まないことを考えると体調も悪くなりますから。

ものごとに集中してハッキリと分かることも同じように集中して混乱を感じることも好きです。それが自分の集中の結果だと言えることを嬉しく思います。
思考に敏感に反応する自分の身体を好ましく思います。
思考をコントロールできることも本当に楽しいです。
この経験を持てたことを幸運に思います。
経験していなかったら今のようにハッキリと集中する必要が無かったでしょう。
この集中はさまざまな素晴らしい形で役立っているはずです。
この経験により、更なる自分になることができます。
これまでの人生を経て、自分が本当はどこに向かっているのかを知ったのは最高です。
それに向けて近づいていくのが楽しみです。
これからの経験は何にも変えられません。
肉体を持つ存在として思考の最先端にいることが好きです。
わたしの中に脈打ち、わたしが誰かを知っているソースエネルギーとの共同創造者でいられることが嬉しいです。
ソースが本当のわたしや床の素材を知っていることが分かるのも幸せです。
自分がすべてのレベルで刺激を受け求められることが嬉しいです。
自分の無限の可能性が大好きです。
自分のいる場所が大好きです。

(拍手)

ギャップを埋めるのです。

これはただ、わたしたちの得意なことです。感情の意図、感情の道を見つけるのは容易いことなのです。どんな言葉で少しだけ前進できるかを知るのは簡単です。分からなければわたしたちの本の感情のスケールを見て、たぶんこの辺かな?とか、この思考の方が気分が良くなりそうだなどとやってみます。それから安心してそのように感じられるまで意図的にそうした思考を行います。すると、集中したテーマについて感じたいと思うように感じられるようになります。良く聞かれます。エイブラハム、自分に真実を告げるべきではありませんか?と。わたしたちは現実があなたに好ましいものならばそうしなさいと言います。しかし好ましい現実と同様、好ましくない現実も山ほどあるということをわたしたちは知っているのです。本当の本当の本当の真実はあなたが波動を支配するまでの間、集中し続ける意志があれば現実に手に入れられるものです。それができれば、ソースエネルギーと1つになることができます。ズレが生じた思考では実現できません。ガイダンスシステムが機能するのはその為です。もしあなたの内なる存在が不平をもらしたら、あなたはそれと一緒に不平を言って満足するでしょう。卑屈な満足感を覚えるかもしれませんが、内なる存在と一体になることはあり得ません。選択肢はありません。良い気分になりたければ1つずつのテーマについて感情のスケールを上昇してください。気分が悪そうだと言われたら集中してきますと席を外しましょう。あまり好きじゃないということがあればそれについて書き始めてください。自分の気分に関わる決断をしてください。気分が一番重要なのです。

(拍手)

相談者:ありがとうございます。ところで、わたしはいつも神を「偉大なる知性」と呼んでいます。偉大なる知性はわたしに流れ込み、通りすぎます。あるいは愛の共生者などの呼び方をします。

エイブラハム:わたしたちが使うのは「ねぇ、ちょっと」

(笑い)

相談者:祈りの中では細胞とか筋肉とか神経の集中については触れていませんでしたが、それを言うのは良い事ですか?つまり細胞が反応して。。。

エイブラハム:あなたの気分が良くなるのならいいでしょう。更にもし肉体の機能に本当に集中しているのならお勧めします。もしお医者さんに行って検査結果やレントゲンを見せられてそれが活性化するようであれば気分が良くなるようにそれに集中するのはいいかもしれません。

ただしお伝えしておきますが、これはあなたがやろうとしているより、簡単にできることなのです。あなたはすべてを細かく管理しようとします。はっきり言いますとあなたは不愉快な経験をしているときに細胞を気にかけました。

願望のロケットを打ち上げる刺激となるコントラストを経験するときにその作業を行いました。ソースはすぐにその明確なロケットのエッセンスとなり、そちらに向けてあなたを呼んでいます。

もしとにかく気分が良くなるような思考に手を伸ばし、感情のスケールを意図的に上昇しようとします。そのとき、誰にでも当てはめるわけではありませんが、よりおおまかな思考をする方が、動くのが簡単になります。

先日、エスターは録音した「アメージングパワー」の編集を仕上げていました。ジェリーが読み、エスターが編集して出版社に送るのです。とても時間のかかるプロジェクトでした。

エスターは最後の仕上げをして、今日こそ作業を終えようと決心しました。そしてヘッドホンを付け、居心地の環境で録音を聞きながら作業しました。

ジェリーはもはや生産的な仕事がありません。つまり座って静かに行うような作業がないのです。彼は部屋の外に出て、わたしたちのモンスターバスに入れ物を持ち込み、大きなトレイを引っ張り出して、色々なものを移動させ始めたのです。

エスターはジェリーが何をどこに置いたのか、いつも分からなくなります。自分で置いたものはいいのですが、彼が動かしたものは無くなったも同然です。エスターが覚えていないというより、ジェリーも自分がどこに置いたか忘れているからです。エスターの波動はそんな状況でした。

録音テープを聞きながら無視しようとしましたが、物音がする度に思っていました。彼が何か動かしてる。もう二度と何も見つけられないわ、と。それは彼女の胸の中にこびりついている整理できていない古い波動です。

二人はそのことで冗談を言い、軽く言い争います。二人の唯一の言い争いは「あれをどこへやったの?」それが一番イラ立つ問題なのです。要るものなのにどこにやったの?そして二人でモンスターバスの全長はたったの十数メートルだから必ずどこかにあるはずだと言ってもう一度探し回るのです。

これがエスターの生活のコントラストの状況です。彼女はコンピュータに向かい、ジェリーがわたしのものを動かした、と書きます。実際に彼女がそうする前にコントラストの経験が増大していった経緯をお話しましょう。

エスターは作業を続け、ジェリーは午後中ドタバタやっていました。彼が戻ってきたとき、エスターは別のプロジェクトに移って何かをプリントアウトしようとしましたが、プリンターのインクがありません。大丈夫、とエスターは言いました。インクは収納用の引き出しにあるわよね。どこにあるかちゃんと分かっているわ。

彼女は大きな扉を開け、スイッチを押すとトレーが出てきました。そしてインクが入っているはずの箱を下ろしました。蓋を開けると箱の中身がまったく違うのです。

ドアを出ていくエスターに向かってジェリーはこう言いました。「下の棚の窓用の掃除用具の奥に入ってるよ」しかしエスターには聞こえません。正しい場所だったのに。ここだと思った箱の蓋を開けても見つからなかったので、エスターが午後中膨らませていた感情が悪化しました。そして怒りを爆発させたのです。

(笑)

その後ジェリーの言ったとこにインクを見つけたエスターはかなりの恥ずかしさと罪悪感にさいなまれました。少し前の怒りにひけを取らない感情でした。むしろ更に嫌なくらいでした。

そこで彼女は書き始めました。感情のスケールを昇ろうとしていたときに彼女は気づいたのです。ただ単純に感情のスケールを昇ることは簡単ですが、その行為が他の隠されていたものごとを暴露してしまうことがあります。

狭い場所でたくさんのことをすることへの彼女の不快感が露呈しました。空間的にも時間的にも制約のある中で多くのことをやることへの彼女の不快感が露呈したのです。エスターはいくつもに重なった不満を抱えながら、その存在すら認めていませんでした。

もしこの経験がそれらを向き出しにしなければ、もしエスターが感情のスケールを昇ろうとしなければ、認められなかったのです。ですから原則通り、大まかに思考し上昇する中でほころびが見つかるでしょう。

エスターが発見したのはある問題について1ページ書くとするとその問題の感情のスケールを上昇する間に他にも3、4ページ分の問題の発端が現れるということです。

つまりこういうことです。なるべく軽やかになるべきです。早く進みすぎると別のことが飛び出しますが、戻ってそれに対応すればよいのです。気づく前にすべて整理されているでしょう。稀に同じものがもう一度出てきても、喜んでもう一度片付けましょう。

わたしたちが言っているのはみなさんが裂け目に生きていて、新しい裂け目は現れ続けるということです。そのうちそれに動じないだけでなく、その理由を楽しめるようにもなるでしょう。

波動を整理する理由があるのは良い事なのです。物が壊れるとエスターがこう言うのと同じです。良かった、新品が買える。同じように生きていれば波動を整理する新しい理由が与えられるのです。波動を整理するのは本当に良い人生を送るための要です。動きの中にいる喜びは格別なのです。

ひと月前、ジェリーとエスターは孫をディズニーランドに連れていきました。そして、5歳になったばかりのケビンをスペースマウンテンに乗せました。エスターも他のみんなと乗りました。自分にとってさえ大きなジェットコースターなのです。孫のケビンにはとてつもなく大きいのだろうとエスターは思いました。乗り終わった後、エスターは彼の顔を見て、自分の知っているケビンに戻るのかしらと思いました。

(笑い)

まったく別人のようなのです。人格が変わったみたいでした。エスターが「どうだった?」と聞くと、彼の答えは「勇気を出そうと思ったのに」でした。エスターが一体何がそんなに嫌だったの?と聞くと、「怖いオバケがいないんだもん」と答えました。ガッカリしたようでした。肺中の空気が吸い出されたことより、オバケがいなかったことにです。

この話を持ち出したのは、人はそれぞれ違っていて、それぞれの怖れがあるからです。それが分かるのはソースエネルギーだけです。あなたの中にいて、常にあなたと歩き、あなたの求めるものすべてに気づいてるソースだけがあなたをガイドできるのです。

まずはシンプルな文言を作って、真実味が出てくるまで頻繁に口に出すことです。自分の気分を気にかけ、重要な機会に気分を向上させる努力を喜んでします、と。

重要な機会とは自分がネガティブな感情を抱いているときのことです。ネガティブな感情はいかなるものであっても意図的にスケールを上昇する理由になります。

厄介だという人もいるでしょう。しかしそれは30日間人生を支配するかもしれませんが、その後あなたは様々なことが自分の経験の中に押し寄せるのを目にするでしょう。

外から見ている人たちは驚きのあまり立ち尽くすでしょう。あなたの経験している現実レベルでの変化を信じることができないからです。あなたはただ微笑んで何をやったの?と聞かれても「良い気分でいることに決めたの」と答えればいいのです。

相談者:どうもありがとうございました。

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